ADVANCED CLASS

絵画を描いた経験のある方や、海外の美術学校などで学んだ方、将来プロとしての活動を視野に入れている方などを対象としたクラス

アドバンスドクラスとは

フランス滞在中(7年)美術活動を通して得た世界標準の美術のノウハウを、レクチャーやワークショップを通して楽しく学んでいきます。初心者から上級者を目指したい方まで、広く深く美術を学びたい方たちに開かれた講座です。

アドバンスドクラスは1期生から始まり今回の募集で7期生です。
1期~5期の生徒さん達が omnis(オムニス)というグループを立ち上げ、毎年渋谷のヒカリエで「EVOLVING展」を開催し、日本トップクラスの美術関係者から高い評価を得ています。

・画材のジャンルは問いません。ただし日本画の場合は絵画としての講評はしますが、技法指導はありません。
・講評会は見学もできます。
・通常のクラスからの振替・変更をご希望の際は、講師または受付にお問い合わせください。
・参加ご希望の方はご予約のうえ、作品の一部またはポートフォリオなどをご持参ください。

カリキュラム例

第1回

1. もうひとつの「ダビンチコード」(画家にとっての本当のダビンチコードとは・・・。)
目の目 使えるデッサン 使えないデッサン パラダイムシフトについて
2. 見る目を鍛える
古典 現代アートから一人づつ画家を選び、絵を鑑賞する

第2回

もうひとつの「ダビンチコード」パート2(画家にとっての本当のダビンチコードとは・・・。)

第3回

新セザンヌ主義
ベラスケスから何を学びとれるか?

第4回

現代美術の3Cとは
絵画・表現・芸術とは(絵を描くにあたって是非知っておきたい事のウォーミングアップ)

第5回

「絵画作成について」酒井博朗

第6回

「芸術論概論」酒井博朗

第7回

1. 絵画制作に必要なもの
①創造力について
想像力とは何か・いかにして創造力を身につけていくか(創造力開発法)
②表現について
いい表現/好ましくない表現
2. 見る目を鍛える
古典 カラバッジオ
現代アートから モンドリアン

第8回

1.絵画制作に必要なもの
①創造力について-(2)
いかにして創造力を身につけていくか(創造力開発法)
②表現について-(2)
いい表現/ 好ましくない表現
2. 生徒各自の作品についての批評または質問等

第9回

1. ミュゼオロジー(美術館学)について
美術館のキュレーターはアートをどう捉え、アーティストをどう位置づけているか?
アーティストとしての戦略
2. 実技面について

第10回

1. ミュゼオロジ―について-(2)
2. 面について-(2)
レンブラントの自画像を参考に

第11回

1. ミュゼオロジ―について-(3)
2. 面について-(3)
ヴェラスケスの作品から

第12回

1. 世界を目指す能力の高いアーティストの多くはなぜ現代美術なのか1
いい現代美術-(2)
好ましくない現代美術

第13回

1. なぜ今世界は現代美術なのか-(2)
2. 写真芸術について
ドガが写真を初めて見て「画家の仕事は終わった」と述べたことについて
表現手段がこれだけ多様化した現代において画家の仕事は本当に求められているか。求められるとすればどの方向を目指すべきか。

第14回

1. 画家のアトリエについて
都市計画が遅れている日本ではいい美術は生まれない
自分の環境作りから制作は始まる
2. なぜ今世界は現代美術なのか。
ミニマルアートについて

第15回

1. 世界標準の展示について
フランス パリの画廊 イボン・ランベール
京都 可必館のハイセンスな展示
2. 世界のアートシーンから学べること
ビデオアート、写真、インスタレーションなど
3. ミュゼオロジー的観点から展示の戦略を考える
キュレーター、美術評論家、ギャラリスト
コレクターなどプロの観客に対しての展示
4. 各自の作品の方向性を明確にする為のコンセプト及び技法について

第16回

実技:アクリルを使ってのオートマティズムドローイング

第17回

実技:鉛筆を使ってのオートマティズムドローイング

第18回

1. 各自の方向をさらに明確化するために必要なこと
2. アドバンスドクラスの展示について
3. 世界標準のプロという高いレベルを目指すために必要なこと

その他レクチャー内容

ツアー

金子講師が美術の制作活動を続ける上で見ておくべき作品・場所を案内するツアーを実施し、希望者11名が参加しました。
2010年3月27日~4日実施
「ヨーロッパ 5泊7日 美を巡る旅」 2010年3月27日~4日実施

展示

アドバンスドクラスでは定期的に展覧会を開いています

第1回目
2011年11月 The 8th Gallery

第2回目
2013年3月12日~17日 目黒区美術館区民ギャラリー

第3回目
2014年7月29日~8月3日 目黒区美術館区民ギャラリー

omnis(オムニス)

omnis(オムニス)は、現代美術家としてフランスに長期滞在していた金子透と「RAY ART SCHOOL ADVANCED CLASS」で学んだ若手作家とで結成された現代美術家集団です。

担当講師

金子 透(TORU KANEKO)

経歴

1978 武蔵野美術大学造形学部油絵学科 卒業
1980 フランス国立美術学校 留学(~1982)
1982 Atelier 17(銅版画の前衛的な研究所)にてヘイターに師事(~83)
1994 Academie de la Grand Choumiere(仏)

受賞

1980 ル・サロン 銀賞受賞(グランパレ美術館/パリ)
1981 ル・サロン(グランパレ美術館/ パリ)
サロン・ドートンヌ(グランパレ美術館/ パリ)
1982 ル・サロン(グランパレ美術館/ パリ)
サロン・ドートンヌ(グランパレ美術館/ パリ)
サロン・デ・ザンデパンダン(グランパレ美術館/ パリ
エスパース・ピエール・カルダン(エスパース・ピエール・カルダン/ パリ)
1991 第27回神奈川県美術展 準大賞受賞(神奈川県民ギャラリー)
1992 現代日本美術展(東京都美術館/ 京都市美術館)(92.93.94.97)
神奈川県美術展(神奈川県民ギャラリー)(92.93.94)

個展

1984 フランソワ・アルメル画廊(パリ)
1985 サエグサ画廊(東京)
アート・フロント・ギャラリー
(代官山)
1986 神奈川県民ギャラリー(横浜)
1987 ベルエイム・ジュン画廊(パリ)
横浜そごう美術ギャラリー(横浜)
1988 アート・フロント・ギャラリー(代官山)
アメリカンクラブ(東京)
1990 彩林画廊(横浜)
1992 彩林画廊(横浜)
港房(東京)
1994 ギャラリエ アンドウ(渋谷 松濤)
(以降 97, 98, 00, 01, 02, 03, 04, 07, 09, 11)

グループ展

1985 ヒルサイド・ギャラリー(東京)
1986 「ART PARTY '86(横浜市民ギャラリー 横浜)
1987 「GAZA展(彩林画廊/横浜)
1989 「ART PARTY '89(横浜市民ギャラリー / 横浜)
1992 「EVOLVING展(横浜市民ギャラリー / 横浜)
1994 「二つの表現展(柳沢画廊 / 埼玉)
1995 ゲーテのアルマナックの本を制作、デッサン担当
(仏 ISSY LES MOULINEAUX 市立図書館買上)